基本編ロゴ[防除]17.灰色かび病

灰色かび病の病斑
典型的な病斑
発生消長
◆BY006.灰色かび病

灰色かび病は、花が灰色かび病菌に感染し、その感染した花が落ちて接触した葉や枝に感染が広がる病気です。感染した花が濡れた状態が続くと4〜5日で発病するため、花が落ちる時期に長雨が続くと発生が助長されます。

葉の症状は、花弁が付着した部分から病斑が発生します。緑色または緑褐色で、円形か不定形で大型の病斑になります。写真のように、病斑部には花が付着しています。

発病すると葉柄部に病斑が出て葉が枯れ、落葉する場合が多く、越冬芽が被害を受けると枝枯れを起します。

花が落ちる11月から12月がもっとも発生しやすい。また、発生源となる落花が残っている場合、春に気温が上昇して湿潤な日が続くと再発生する可能性もあります。

被害園
被害園
病原菌
病原菌

●防除

感染源である花をつけないよう、茶樹の栄養状態を改善します。
防除は、開花最盛期から落花期と、春の2〜3月に薬剤を散布します。

●主な登録薬剤

ジカルボキシイミド剤 ロブラール水和剤
1,000倍
その他の系統剤 フロンサイド水和剤
2,000倍
混合剤 ベブドー水和剤
5000倍

 


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