基本編ロゴ [防除]5.茶の害虫-5
クワシロカイガラムシ

◆M005.クワシロカイガラムシ

幹や枝に定着

生態
成虫は、白い介殻をかぶっていて、一生を同じ場所ですごします。殻の下に産卵し、ふ化した幼虫は移動して枝上で定着します。
平均気温によって年間発生回数は異なり、およそ年平均気温が14℃以上の地域では年3回、それ未満の地域では年2回発生で、九州南部では年4回発生します。

クロイワカイガラムシ成虫

被害
幼虫、雌成虫が樹液を吸汁して加害。雄まゆがかたまって白く見えるくらいに多発すると、新芽が伸びない、落葉するなどの被害が起こり、最後には枝が枯死します。

防除の適期
雌の介殻をはがして、1頭の雌が抱えている卵のうち、何%ふ化しているかを調べる方法が確実です。1齢幼虫の防除が最も効果が高いので、孵化率が60〜80%になったときが防除の適期です。
または、粘着トラップを茶樹内に設置して、捕獲のピークを判断します。この場合、ピークから1〜5日後が防除の適期です。

防除
薬剤の適量は、10a当たり1,000リットル。突っ込み噴口などを使って、株内の枝に十分に薬液がかかるようにします。

第2世代、第3世代と進むほど幼虫ふ化時期が長くなるため、多発した場合には2回以上の防除が必要となります。

幼虫

主な登録薬剤

IGR剤 アプロード水和剤 1,000倍
有機リン剤 スプラサイド乳剤 1,000〜1,500倍
  ダーズバン乳剤 1,000倍
天然物剤 マシン油乳剤 100〜150倍

 

 

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