基本編ロゴ[気象]4.夏の気象災害

日焼けの被害 ◆W011.日焼けの被害

更新園の整枝などで、日焼けを起こすことがあります。それは繁っていた葉が刈られて急に露出することにより、葉が日焼けして茶褐色に変色する症状です。 一般園でも遅れ芽が徒長して同様の被害が発生する場合があります。

夏に整枝をしないで伸ばしたまま秋を迎えた更新園では、秋に整枝する時に被覆されていた柔らかい葉が日焼けを起こしやすいため、2度に分けて整枝を行うのが安全です。1度目は、普通の時期よりも1週間ほど早めて秋整枝の位置から伸びた枝の半分くらいの位置で整枝し、2週間ほどの期間をあけて2度目の整枝を秋整枝の位置で行います。


うなだれた葉 ◆W012.うなだれた芽はだいじょうぶ?

更新園で7月に整枝をして新しい側芽が出てきます。8月の真夏日になると、この芽がうなだれてしまうのを見て心配する声が聞かれますが、これは水不足ではなく暑さのせいですからあまり心配しなくても大丈夫です。夜気温が下がっている時に見ればピンと立っているでしょう。
乾燥だけで、芽がうなだれるほどの症状になるのは相当ひどい場合です。

ロゴ [7-4-2]干ばつを判断する

◆W017.高温障害

真夏に高温が続いて高温障害を起こす場合があります。これは気温の上昇だけでなく、乾燥と高温の相乗的な被害で、建物の側など熱い空気が停滞する所で起こります。被害の多くは、摘採や更新後の抵抗力の弱いやわらかい葉が褐変します。高温障害の対策は、アルミ資材で被覆するのが効果的です。黒い寒冷紗を使う場合、直掛けすると接した芽に熱が伝導されて逆効果となりますから注意してください。
自然仕立てや幼木園は空気が通りやすいため、高温の被害の心配はそれほど必要ありません。


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