基本編ロゴ[生理生態]18.芽の生育状態


◆C035.葉柄角度

芽についた葉の軸に対する角度のことを「葉柄角度」といいます。これは品種間の差が多少ありますが、良い芽は生育中葉の先端が天に向かって生き生きと伸びていて、軸に葉柄角度は狭い。逆に生育の悪い芽は早々に開いてしまい、節間も短くなってあまり伸びません。
芽の生育過程の観察でこの点に注意すれは、その後の生育を予想することができます。

 



◆C036.芽の生理生態と根の生育の関係

茶樹の生理生態上、芽の生育とはどのように進むのか。摘採しないで自然に芽を伸ばした場合、春の新芽は5月に出開き芽となって一度生長を止め、再び生長をはじめて7月中ごろに生長を止め、また9月ごろに秋芽として生長します。
右図の下ラインは根の生育を現しています。芽が生長している間は根の生育はゆるやかで、3月上旬から4月ごろに生長のピークがあり、6〜7月、9〜10月にも生長が見られます。これは、出開いて生長が止まると、根の生育が促されて地下部の発根や根の伸長がはじまるものと考えられています。

しかし、摘採によって上記の芽と根の生育に変化が起こります。地上部と地下部は養分生成において相関関係があります。摘採によって芽が採られると、側芽が出て根の生育も抑えられます(右下図)。


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