基本編ロゴ[土壌]11.施肥


◆D022.肥料成分はどのように吸収されるか

茶樹の生長速度は気温に影響されるため、養分吸収は時期によって異なります。さらに、摘採などによって外に持ち出されますから、窒素を中心とした成分を補給する必要があります。 加えて、与える肥料の種類や気象の条件によって分解の仕方が異なったり、土壌の質や透水性によって成分の移動の仕方が異なります。このように茶樹が要求する時期に適した量の養分を施用するには、生育、吸収特性、肥料の種類、土壌特性などを考慮して施肥計画が立てられています。


秋肥
9月上中旬
春肥
4月上中旬
夏肥
一番茶後
夏肥2
二番茶後
合計
窒素
30%
30%
20%
20%
100%
リン酸
50%
50%
-
-
100%
カリ
50%
50%
-
-
100%

◆D023.施肥時期と分施

肥料成分を効率良く茶樹に吸収させるために、茶樹が養分を吸収する状況に合わせて分施します。静岡県の指導では、右のような分施割合が示されています。

[分施]
1回の施肥量が多いと濃度障害を起こす危険性があることと、流亡する量を少なくして利用率を高める目的から、1回の施肥量は上限で窒素成分15kg/10aとされ、上回る場合には分施します。


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