基本編ロゴ[生理生態]14.樹型とバランス


同化部分と非同化部分◆C028.同化部分と非同化部分

茶樹は、摘採面から深さ8cm位の若い葉が光合成の90%以上を行っています。この光合成を行う部分を「同化部分」光合成を行わない部分を「非同化部分」といいます。この同化部分が非同化部分に比べて少ないと茶樹の力のバランスがくずれます。明確な数値で割合を示すことはできませんが、必要以上に非同化部分を大きくし、これを維持するために養分が使われるのは好ましくなく、地上部と地下部のバランスの崩れにもつながります。


TR率悪化

◆C029.地上部と地下部のバランス(TR率)

序章-2に解説したように、根の活発さは地上部の光合成に促され、地上部の光合成は地下部から吸収される養水分が十分であることが必要です。樹高が高い、地上部の過大化などTR率の崩れは、樹勢悪化の原因となります。そういう傾向がみられた場合は、更新して地上部と地下部のバランスをとる必要があります。


三角型樹型◆C030.良くない樹型とその理由

三角型の樹型は、頂部の芽が徒長しやすく均一な芽を得ることができません。半円型は、C028に示したように非同化部分が多くなるため生理生態上問題が生じます。また、山間地に見られた水平仕立ては弧状よりも摘採面積が狭く、平坦地では冷たい気流が停滞して凍霜害の被害にあう可能性が高くなります。


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