5月号 2.二番茶の摘採-1
-一番茶にブレンドされる良い品質を-


5-2-1.ブレンドで冴える良い二番茶を

二番茶は、一番茶の下級茶にブレンドして良いお茶を安くつくるのに使われます。消費の多様化が叫ばれる現在、良い二番茶が市場に求められているのですから、量よりも質を求めるべきです。早摘みをなるべく避けて適期の摘採、相場に左右されて深く刈ることのないように心がけてください。


*2001.3.21気象台発表より

5-2-2.気象の変化と二番茶の生育

一番茶摘採後の気温の上昇は、二番茶の品質に大きく影響します。たとえば、平成9年は、曇天が多く冷涼な日が続いて、良い二番茶が収穫できた年でした。夏茶は、気温が低く推移した方が良い品質になるのです。気温が高いと芽の硬化が早く、苦渋味のあるお茶になる場合があります。気温の推移と芽の進行に注意して、良質な二番茶を摘採しましょう。


5-2-3.二番茶の芽の進み方

二番茶は、一番茶摘採から15日後くらいで萌芽し、その後は右図のように進みます。 二番茶の多くは4葉で出開きになります(5葉出れば良い茶園です)。気温が高い夏場に生長するため平均開葉日数は短期間に推移して、一番茶よりも摘採適期が短くなります。芽の進み方はその年の気温によって違いますが、一番茶摘採からおよそ45日後くらいが摘採適期となります。
労力配分の都合上やむをえない場合もありますが、遅れ芽を出さないようなるべく早摘みをせず適期の摘採を心がけましょう。

←前ページへ ロゴ 次ページへ→
 

5月号もくじ 5-1:今年 5-2:二番茶-15-3:二番茶-25-4:更新5-5:整枝5-6:病害虫5-7:干害

 

お気軽にご意見ご感想をお寄せください。

お茶街道文化会
主催:カワサキ機工株式会社

ochakaido@ochakaido.com