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芭蕉の句碑





芭蕉の句碑

馬に寝て 残夢月遠し 茶のけぶり

松尾芭蕉が金谷の里を詠んだ俳句。まだ夜も明けきらない早朝に宿をたち、馬上でうとうとしていると落ちそうになり、夢からさめてしまった。空には月が遠く見え、朝茶を煮る煙がのぼっている。寝ぼけまなこをシャキっとさせるような、お茶の爽やかな香りがただよってきそう。





芭蕉画像 蕪村筆
(社)中部建設協会発行
「東海道小夜の中山」より

旅に人生を詠んだ希代の俳人

「旅」に人生や人間の宿命を見つめ、独自の作風を完成させた江戸時代初期の有名な俳人。ともすれば言葉遊びに陥りがちだった俳諧に、詩歌の本質、「誠」をもって普遍の心を表現するという姿勢を指し示すなど、その功績には大きなものがあります。『野ざらし紀行』『笈の小文』『奥の細道』など、旅好きの芭蕉は、さまざまな街道を歩き、折節にふれ、多彩な名句を残しています。「旅に病で夢は枯野をかけ巡る」。51年の生涯を閉じることになった、芭蕉最後の句に、そんな彼の人生が象徴されているようです。元禄7年(1694年)没。

 

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お茶街道文化会
主催:カワサキ機工株式会社